はじめましてとっとくんです

外壁塗装をする前に知っておきたい塗装アレコレ

外壁塗装で活用する塗料の種類と特徴~グレードや水性・油性、艶あり・艶消し、遮熱・断熱など徹底解説

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「外壁塗装ではどの塗料を選べばいいの?」

外壁に汚れや色あせなどが目立ってくるようになると、塗装に取り組まれるご家庭が多くなります。

そのような中で、外壁塗装で活用する塗料の種類はさまざまあり、それぞれによって特徴や耐用年数、費用が異なるため、どれを選べば良いのか分からないというご家庭が少なくありません。

確かに、塗料の種類は多く、また塗料の持つ機能や性質によっても分けることができますので、住宅に合った塗料を見つけだすことは容易ではないように感じます。

ただ、外壁塗装の目的や希望を明確にすれば、ご家庭にあった塗料を見つけだすことができます。

そこでこの記事では、外壁塗装で活用する塗料の種類について、特徴や費用、耐用年数などを踏まえ、地元広島の安佐北区を中心に豊富な実績を持つプロの塗装業者が徹底解説いたします。

外壁塗装で活用する塗料の種類と特徴

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • ラジカル塗料
  • ナノテクノロジー塗料
  • フッ素塗料
  • セラミック塗料
  • 無機塗料

外壁塗装で活用される塗料をざっとご紹介すると、上記の通りとなります。

これだけあると、塗料選びも大変なように感じるかもしれませんが、一般的にはシリコン塗料を採用されるケースが多くみられます。

それぞれの塗料の特徴をお伝えし、外壁塗装で選ぶポイントについてもご紹介しましょう。

アクリル塗料

  • 価格が安い(1㎡あたり1,000円から2,000円程度)
  • 発色が良い
  • 耐久性が低い(耐用年数3~5年程度)

『アクリル塗料』は、主成分にアクリル系合成樹脂が含まれている塗料です。

かつては屋根や外壁の塗装のために活用されるケースが多かった塗料ですが、近年では外壁塗装では採用されなくなってきました。

数ある塗料の中でも価格がとても安く、1㎡あたり1,000円から2,000円程度が相場となっており、発色が良く扱いやすい塗料であるため、DIYで使用されることが多いです。

ただ、耐久性が低く3年から5年程度で塗り替えが必要になることから、現在ではコストパフォーマンスの高いシリコン塗料などが採用されるケースがほとんどなのです。

ウレタン塗料

  • 価格は低め(1㎡あたり1,500円から2,500円程度)
  • 汎用性が高く、どんな場所でも塗装可能
  • 耐用年数は7~10年程度

『ウレタン塗料』は、主成分にアクリルウレタン樹脂が含まれている塗料です。

価格は低いものの、ある程度の耐用年数も期待できるために、外壁の塗り替えで活用されるケースも少なくありません。

価格はアクリル塗料よりは高くなるものの、1㎡あたり1,500円から2,500円程度と、塗料の中でもコストパフォーマンスの高さで注目されています。

特徴として、艶のある塗膜となり、鮮やかな色合いですので、外壁に使用した場合に新築のようなピカピカした外観を取り戻すことができます。

ただ、近年人気のシリコン塗料などと比較すると耐用年数が短いため、塗り替え頻度を少なくしたいご家庭には不向きとなっています。

シリコン塗料

  • コストパフォーマンスがもっとも良い(1㎡あたり1,800円から3,300円程度)
  • 住宅の外壁や屋根でもっとも活用されている塗料
  • 耐用年数は8~15年程度

『シリコン塗料』は、主成分にアクリルシリコン樹脂が含まれている塗料です。

外壁塗装で採用されるケースの多い塗料となっており、もっともコストパフォーマンスが高いために、迷った際には選択すれば間違いありません。

汚れや色あせに強く、多くのメーカーが研究開発している塗料であるために、近年ではさらに耐久性の高いものも数多く登場しています。

ただし、近年ではさらに耐久性が高い塗料も数々販売されていることから、シリコン塗料よりもグレードの高い塗料が選択されるケースも増えています。

ラジカル塗料

  • 1㎡あたり2,000円から3,500円程度
  • 塗膜の劣化症状であるチョーキングが起こりにくい
  • 耐用年数は8~15年程度

『ラジカル塗料』は、塗膜の劣化因子であるラジカルを発生させにくくするために、「高耐候酸化チタン」「光安定剤」が含まれている塗料です。

塗膜が劣化すると、手を触れた際に白い粉がつく『チョーキング現象』が生じやすくなりますが、これがまさにラジカルが発生している状態です。

そのようなことから、光沢が長続きし、汚れが付きにくい特徴を持っています。

ただし、配合されている「高耐候酸化チタン」は白色の顔料であるため、濃い色を選択できない可能性があります。

ナノテクノロジー塗料

  • 価格はやや高め(1㎡あたり2,300円から4,800円程度)
  • 汚れが塗膜に付きにくく、色あせしにくい
  • 耐用年数は12~20年程度

『ナノテクノロジー塗料』は、原子や分子レベルで制御できる技術を持っている塗料で、配合されている樹脂がナノレベルに小さいのが特徴です。

ガラスを微粉末にした『微粒子シリカ』が塗膜に分散されており、汚れが塗膜に付きにくく、色あせにくい性質があります。

ただし、価格がやや高めであり、近年開発された塗料であるために、まだまだ実例が少ないために、検討している場合には経験豊富な塗装業者に相談することをおすすめします。

フッ素塗料

  • 価格はやや高め(1㎡あたり2,800円から5,000円程度)
  • 耐久性や耐候性、耐熱性など機能性に優れている
  • 耐用年数は12~20年程度

『フッ素塗料』は、蛍石を原料としたフッ素樹脂を主成分に配合されている塗料で、住宅だけではなく、さまざまな建造物や航空機などにも採用されています。

耐久性や耐候性、耐熱性などに優れているために、大型のマンションなどでも採用が増えており、摩耗に強い性質を持っているために、光沢を長持ちさせる特徴を持っています。

そのようなことから、人気のシリコン塗料と比較されるようなケースも増えてきました。

ただし、戸建て住宅の外壁塗装では価格がやや高めの印象があり、塗膜が固く、塗料の密着性が悪いために、塗装技術の高さが求められます。

セラミック塗料

  • 価格は高め(1㎡あたり3,000円から5,200円程度)
  • 耐熱性や意匠性、低汚染性に優れている
  • 耐用年数は12~20年程度

『セラミック塗料』は、砂や石、セラミックビーズなどのセラミックを主成分に配合されている塗料で、従来の塗料に配合されたものを言います。

耐熱や遮熱効果を持つものや、石材調など意匠性に優れているもの、汚れが付きにくく低汚染性に優れているものがあります。

そのようなことから、価格や耐用年数も活用する塗料によってそれぞれ異なります。

無機塗料

  • 1㎡あたり4,800円から5,500円程度と高め
  • 価格は高いものの耐用年数が長いためコストパフォーマンスは良い
  • 耐用年数は20年以上

『無機塗料』とは、石やレンガ、ガラスなどといった無機物を配合した塗料であり、塗料の中では最高グレードに位置づけられています。

高い耐久性が特徴となっているため、戸建て住宅だけではなく、小まめな塗り替えが難しい高層マンションなどでも採用されています。

メーカーが公表しているデータでは、20年経過しても70%程度の艶を維持できる結果が出ており、耐候性や防汚性、親水性など機能性に優れています。

価格はもっとも高いものの、耐用年数が長いためにコストパフォーマンスは良く、塗り替え頻度を少なくしたいご家庭ではおすすめです。

外壁塗装で活用する『水性塗料』『油性塗料』の違い

冒頭から塗料の種類・グレードについてご紹介しましたが、塗料全体でみると大きく『水性塗料』『油性塗料』に分けることができます。

一般的に活用されているシリコン塗料の中にも『水性』『油性』があり、それぞれに特徴が異なります。

塗料は『樹脂』『顔料』『添加材』『水または溶剤』で構成されており、樹脂がシリコンだとシリコン塗料、フッ素だとフッ素塗料であることは上記でもお伝えしました。

この構成の中に、『水または溶剤』とありますが、ここで『水性』『油性』に分けられることになります。

塗料はそのまま活用するのではなく、『水または溶剤』と一定の分量で希釈することによって塗料として活用できるようになります。

『水』で希釈すると『水性塗料』になります。

塗料特有のニオイは少なく、環境にも優しいと言われています。

また、近年の技術開発によって、耐久性が大きく向上し、油性塗料と大きな差は見られなくなってきたことから、採用されるケースが増えています。

『溶剤』とは油性塗料を構成するもので、シンナーなどで希釈されることになります。

耐久性が強く、かつては油性塗料で塗装されていましたが、特有のニオイが強く、環境に対する配慮から、近年では『弱溶剤塗料』と言われる、シンナーが弱めのものが活用されるようになりました。

ただし、屋根塗装では油性塗料を活用するケースが多く、付帯部や鉄部などには付着の強い油性塗料が適しています。

塗料にみられる『1液型』『2液型』の違い

塗料の種類には、上記以外にも『1液型』『2液型』に分けることができます。

上記において、『水性』『油性』の2種類があることをお伝えしましたが、水または溶剤を混ぜる際に、『硬化剤』を混ぜなければなりません。

『硬化剤』とは、塗装後に強固な塗膜をつくり出すためにとても重要な素材で、硬化剤が含まれていることによって、塗料の機能をしっかりと引き出すことができます。

この『硬化剤』がもともと混ぜられている塗料を『1液型』、混ぜられておらず水または溶剤と希釈する際に混ぜなければならないものを『2液型』と呼んでいます。

『1液型』はもともと硬化剤が含まれていますので、水または溶剤で希釈すれば、すぐに塗装することができ、手間を省けると同時に、余った塗料をまた翌日に使用するようなことが可能です。

『2液型』は希釈の際に硬化剤を混ぜて使用する必要があり、1液型と比較すると手間が増え、さらには硬化剤を混ぜた塗料は使い切らなくてはならないデメリットがあります。

ただ、1液型よりも強固な塗膜を形成できるというメリットがあります。

塗料にみられる『艶あり』『艶消し』の違い

塗料の種類の最後に、『艶あり』『艶消し』についてご説明しておきましょう。

外壁塗装に活用される塗料には、『艶あり』から『艶消し』まで、

  • 艶あり
  • 七分艶
  • 五分艶
  • 三分艶
  • 艶消し(艶なし)

といった5段階の塗料が用意されています。

これは、塗膜に対して60度の角度で太陽光を当てた際に、反射した光がどれくらいの割合に変化するのかによって分けられているものです。

おおむね、次のように決められています。

  • 艶あり:70%以上(塗装後はツヤツヤしている)
  • 七分艶:60%前後(天気によっては艶がないようにもみえる)
  • 五分艶:35%前後(艶ありと艶消しの中間程度)
  • 三分艶:15%前後(ほんの少しだけ艶がある程度)
  • 艶消し(艶なし):5%以下(艶がまったくない)

ただし、どの塗料にもこの5段階の艶が用意されている訳ではないため、塗装業者に相談しながら決定するようにしましょう。

外壁塗装で活用する『遮熱塗料』『断熱塗料』とは

近年、人気のある塗料で『遮熱塗料』『断熱塗料』があります。

何となく外壁からの熱や冷気を遮断して、効率よくエアコンが使用できるようなイメージをお持ちになるのではないでしょうか。

おおむね間違いではないのですが『遮熱塗料』『断熱塗料』には次のような違いがあります。

■遮熱塗料

  • 太陽光を塗膜で反射させて、熱を遮断し熱を内側に吸収されにくくする
  • 夏場でも室内の温度上昇を抑えることができる

■断熱塗料

  • 熱そのものが伝わりにくく外側と室内の温度差を生み出すことができる
  • 夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境をつくり出す

『遮熱塗料』は太陽光を反射させる作用がありますから、夏の厳しい陽ざしを受けても、室内が温度上昇しにくくなる特徴があります。

『断熱塗料』は熱そのものをシャットアウトする作用があるため、夏の温度上昇を避けると共に、冬場は冷えにくくなり、エアコン効率が良くなります。

一年を通して光熱費を削減できるのは断熱塗料であると言われていますが、地域などの特性もあることから、塗装業者に相談して決定するといいでしょう。

まとめ


住宅とまとめ

外壁塗装に活用される塗料の種類や特徴について、塗料のグレードによる種類、水性と油性、1液型と2液型、艶ありと艶消しからご紹介しました。

塗料のグレードは、さまざまなものがあり、塗料の持っている機能性をはじめ、価格とのバランスなどによって選択されます。

一般的にはコストパフォーマンスの良い、シリコン塗料やフッ素塗料がよく活用されており、塗り替え頻度の低い無機塗料が採用されるケースも増えています。

また、塗料には水性と油性が存在し、近年では油性並みの耐久性を持つ水性塗料が開発され、ニオイや環境に対する配慮からも水性塗料を活用するケースが増えています。

艶あり・艶消しについては、実際塗装した場合に、どのような外観イメージになるのか、相談しながら決定すると良いでしょう。

外壁や屋根に汚れや色あせが目立ってきたのであれば、そろそろ塗り替えの時期であると考えられますので、経験豊富な塗装業者に相談すると良いでしょう。

疑問や質問などございましたら、お気軽に佐々木塗装(0120-116-795:営業時間9時~20時)までお問合せしてください。

広島市安佐北区を中心に、広島県内一円を施工範囲として取り組んでいます。

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